道の駅箱根峠でしか味わえない!箱根グルメと絶景の一日

訪問日:2025年5月4日 昼前

ライター:ゆっぴ

旅の目的地として、最近ますます注目を集めているのが「道の駅」。休憩や買い物だけでなく、地域の魅力や文化に触れられる場所として、道の駅めぐりを旅のメインにする人も増えています。

今回の旅で訪れたのは、箱根の山あいにひっそりと佇む「道の駅 箱根峠」。芦ノ湖の近く、標高850mの峠にあるこの道の駅は、眺望・グルメ・観光情報すべてが詰まった箱根の玄関口のような存在でした。

 

 この記事では、その「道の駅箱根峠」を中心に、直売所で見つけたご当地グルメやお土産、道の駅から広がる箱根の観光スポット、さらには立ち寄った美術館やドライブコースまで、春の箱根を満喫した一日をご紹介します。

  

目次

【道の駅箱根峠】自然に包まれた静かなオアシス〜駐車場の様子〜

箱根の山道を走っていると、ふと木々の隙間から視界が開け、ぽっかりと広がる空間が現れました。そこが「道の駅箱根峠」。標高およそ850メートルのこの場所は、まるで旅の途中にそっと用意された癒しのポケットのような存在です。

 車を停めるためにハンドルを切った瞬間、まず感じたのは――静けさ。そして空気の透明感。

 

鼻を抜ける風は涼しくて、少しひんやりしているのに、どこかやさしい。深呼吸すると、森の香りが胸いっぱいに広がって、自然と肩の力が抜けていくのを感じました。

 駐車場はとても広々としていて、停めやすさも抜群。

 

周囲を囲むのは深い緑の木立。道の駅であることを忘れてしまいそうになるくらい、静かで落ち着いた雰囲気に包まれています。車のドアを閉めたあとの“カチャン”という音すら、森に吸い込まれていくようでした。

 

そして、思わず「おおっ」と声が出てしまったのがこちら――エヴァンゲリオン初号機デザインのEV充電スタンド。

こんな山の中で、こんなサプライズに出会えるなんて!思わずカメラを向けずにはいられませんでした。アニメの聖地としての箱根の一面が、こんな形で息づいていることにワクワクが止まりません。

 

道の駅の建物もまた素敵で、木の温もりを感じる落ち着いた佇まいが印象的。

石積みの基礎や木の梁が、どこか山小屋のようなぬくもりを感じさせてくれて、目にするだけでほっと心が和らぎます。建物の正面に掲げられた「道の駅 箱根峠」の木製看板と、風になびく地元野菜ののぼり旗――その素朴さが、この場所の魅力をやさしく物語っているようでした。

 

ただ通り過ぎるだけじゃもったいない。ここは、立ち寄ることで“心を整える時間”をもらえるような、そんな道の駅でした。箱根旅の中継地点にふさわしい、静かで、温かくて、忘れがたい場所です。 

 

【道の駅箱根峠】旅人の心を掴む!絶品グルメとご当地名物が集まる直売所へ

箱根峠の風に吹かれてゆったりとした気分になったところで、次に心惹かれたのが直売所の建物。中に足を踏み入れると、そこはもう“箱根の美味しいもの”がぎゅっと詰まった宝箱のような空間でした。

 

まず目に飛び込んできたのは、黒板に手描きされた「GW限定グルメ」の案内。

「極・かまぼこ様」や「コンポタ」、そして峰くんの愛らしいイラスト。こういう手づくりの温かさって、旅先で出会うと嬉しくなりますよね。

 

売り場を歩いていると、旬の野菜や果物たちが、まるで「いらっしゃい!」と声をかけてくるように並んでいます。【写真C】【写真D

新鮮なトマト、きゅうり、にんにく、そしてつやつやと光る柑橘類。どれも箱根西麓の大地で育った自然の恵みたちで、見ているだけで元気になれそうです。

 

そして、なんといっても目移りしてしまうのが、ご当地限定グルメたち。中でも特に目を引いたのは「燻製たまご」や「自然薯そば」、さらに「相州牛ゴロゴロカレー」など、食欲をそそる商品が所狭しと並んでいます。

思わずカゴに入れてしまいたくなる逸品ばかりで、「どれを買おうか?」と悩むのが本当に楽しい時間です。

 お土産にぴったりなスイーツ類も充実していて、人気の「箱根ラスク」シリーズや、

 

ころんとしたフォルムが可愛い「箱根湯本チョコケーキ」、

 

さらに季節の花をモチーフにした「桜まんじゅう」や「だるままんじゅう」など、パッケージを見ているだけでも心が躍ります。

 

さらに奥へと進むと、ちょっぴりサブカル心をくすぐる一角が…そう、エヴァンゲリオングッズのコーナーです!

 

「第3新東京市」としての箱根の顔がここにも現れていて、ファンにとってはたまらない空間。キーホルダーやノート、トートバッグまで、ここだけのアイテムが並んでいました。

 

食堂スペースでは、素朴な地元グルメも味わえます。

壁に並んだ木製のメニュー板が味わい深く、「山かけそば」や「なめこそば」、おでんや牛カルビ丼など、ほっとするメニューがずらり。食券機で気軽に頼めるので、小腹が空いたときにもぴったりです。

 

そして最後に、小さなお楽しみも忘れてはいけません。施設内にはご当地ガチャも充実していて、サンリオキャラのご当地ピンズや箱根限定の鳥居チャームなど、大人でもついつい回してしまいたくなるアイテムがずらり!

これはお子さん連れのご家族にも嬉しいポイントですね。

  

道の駅から広がる、箱根の町の魅力

道の駅「箱根峠」は、単なる休憩所ではなく、“箱根を深く楽しむための出発点”でもあります。建物の一角には、観光パンフレットや案内マップがずらりと並ぶ情報スペースがあり、ここで思わぬ発見に出会えるのも大きな魅力のひとつです。

 

観光マップには、箱根町港や芦ノ湖畔の遊覧船、箱根関所跡、恩賜箱根公園など、道の駅から足を延ばせるスポットがわかりやすく紹介されており、「ここも行ってみたい!」とワクワクが止まりません。

 

パンフレットラックには、各施設の割引情報や期間限定イベントのチラシも充実。ちょっとした立ち寄りのつもりが、「もう少しゆっくりしていこうか」と予定変更してしまうほどの情報量です。

 

特に印象的だったのが、「箱根ジオパーク」に関する展示や解説資料。箱根火山の成り立ちや、芦ノ湖ができた理由、地形の特徴などを楽しく学ぶことができ、旅に知的な彩りが加わります。

 

さらに、子どもから大人まで楽しめる体験型施設「森のふれあい館」の案内も。木の実を使ったクラフト体験は、親子で思い出を形に残せる人気アクティビティで、道の駅から徒歩でもアクセス可能です。

 

外の空気を吸いながらベンチでマップを広げて、「次はどこ行こう?」と旅の続きを考えるこのひととき。それもまた、道の駅旅の醍醐味だと感じました。

 

5章:旅を彩った立ち寄りスポットたち 〜補足情報編〜

海老名サービスエリア(東名高速・上り)

 旅の始まりに立ち寄ったのは、全国屈指の規模を誇る「海老名SA(上り)」。

広大な駐車場にずらりと並ぶ店舗や屋台、そして活気あふれるフードコートは、まるでひとつのショッピングモールのような賑わいでした。

 

特に人気の「メロンパン」や「串焼きグルメ」は、朝から行列ができるほど!

また、「宝くじ売り場」や「ご当地キャラグッズ」など、ちょっとユニークなお土産も豊富にそろっていて、サービスエリアとは思えないほどの充実度です。

 ここで朝の気分を整えつつ、ドライブへのワクワクを高めてくれる場所でした。

 

箱根ガラスの森美術館とレストラン「カフェ・テラッツァ・ウカイ」

旅の中盤に立ち寄ったのが、箱根仙石原にある「箱根ガラスの森美術館」。

ヨーロッパの邸宅を思わせる中庭と、キラキラと光を反射するガラスのオブジェたちが、まるで夢のような空間をつくり出しています。

 庭園のガラス装飾や藤棚、滝のように流れるクリスタルが写っており、春の陽光と相まって幻想的な雰囲気を漂わせていました。散策するだけでも、心がふわっとほどけていくような感覚に包まれます。

 

そして、併設されたレストラン「カフェ・テラッツァ・ウカイ」では、

 

まさかの生演奏付きランチタイムが体験できました!

バイオリンが織りなす優雅な調べを聴きながらいただいた前菜とメイン料理は、どれも繊細で味わい深く、特別な時間を演出してくれます。

 

テラス席から望む箱根の山々と中庭の景色が広がっており、「美術館+レストラン」という贅沢な組み合わせに心から癒やされました。

 

箱根スカイライン 〜雄大な富士を望む絶景ロード〜

旅の締めくくりは、「箱根スカイライン」。芦ノ湖の西側を走る山岳道路で、標高800m以上の高さから、箱根の自然と富士山を一望できる絶景ルートです。 

湖の向こうに広がる箱根の山並みと芦ノ湖が映り、自然のダイナミズムが存分に感じられました。さらに進むと……現れたのは、雲ひとつない青空に浮かぶ冠雪した富士山の雄姿

 その迫力ある姿をさまざまなアングルから撮影。ワインディングロードの曲線越しに望む構図や、木々の間からちらりと見える富士の稜線は、まさに旅のハイライトとも言える瞬間でした。

 天気に恵まれたこの日は、道もスムーズで爽快なドライブに。車窓から眺める風景すらアートのようで、最後まで心が躍るような時間を過ごせました。

 

このように、旅の行き帰りや道中に立ち寄ったスポットそれぞれが、今回の箱根旅をより立体的で豊かなものにしてくれました。旅は目的地だけでなく、「その途中にある時間」もまた、かけがえのない思い出になるのだと、あらためて感じた旅でした。

箱根峠の道の駅は、ただモノを買う場所ではなく、箱根の自然・文化・人との触れ合いを感じる場所。ドライブ途中の立ち寄りでも、気がつけば1時間以上過ごしていた、なんてこともあるかもしれません。次回の箱根旅では、ぜひゆっくりと立ち寄ってみてくださいね。 

 

🌟 ワンポイントアドバイス

箱根エリアは標高差があるため、春でも朝晩は肌寒く感じることがあります。特に箱根スカイラインやガラスの森美術館の屋外は風が強い日もありますので、羽織ものを一枚持っていくと安心です。

また、週末や連休中は交通が混雑しやすいため、早めの出発や電車+バスの利用も検討してみてください。美術館やレストランは事前予約が可能な場合も多いので、スムーズに楽しむためにも調べておくのがおすすめです。

 

施設情報・アクセス

基本情報

    • 住所:神奈川県足柄下郡箱根町箱根381-22
    • TEL:0460-83-7310
    • 営業時間:9:00〜17:00(食堂16:00まで・L.O.15:50)
    • 年中無休 (天候によりで営業時間が変更する場合があります)
    • HP:http://www.michinoekiitoda.jp/

アクセス方法
国道201号線沿いの糸田町と田川市の境にある「関の山」交差点

【車】
・箱根湯元駅から国道1号線経由14.7km

【電車・バス・タクシー】
・湯河原駅-元箱根「「箱根やすらぎの森入口」バス停留所」から「道の駅 箱根峠」まで 徒歩1分


 

 

✨ 総評 〜道の駅から始まる、箱根の新しい楽しみ方〜

今回の旅は、道の駅「箱根峠」を中心に巡る、まさに“道の駅を起点に広がる箱根の魅力”を満喫した一日でした。

 

単なる休憩所と思われがちな道の駅ですが、ここ「箱根峠」はひと味違います。

標高850mの静かなロケーションにありながら、展望、観光案内、地元食材、限定スイーツ、アニメとのコラボまで──すべてが詰まった小さな箱根のような場所。特に直売所の品ぞろえと温かみある雰囲気には、つい長居してしまうほどでした。

 

そしてその道の駅で得た情報が、美術館や絶景ドライブなど次の目的地への“扉”となり、旅の流れを自然に導いてくれるのも印象的でした。立ち寄ることで、箱根の町がより立体的に感じられ、予定していなかった発見に出会える──それがこの道の駅の魅力です。

 

「道の駅を訪れるために、箱根に来る」

そんな旅のスタイルも、これからもっと広がっていくのではないでしょうか。箱根の自然・文化・食・景色すべての入り口として、ぜひ一度、足を運んでみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次